エア・リキードは、欧州委員会が支援する「コペンハーゲン水素ネットワーク」の一環として、デンマークで4カ所の水素充填ステーションを開設します。
コペンハーゲンとホルステブロで運用されている既存の水素ステーション2カ所に加え、新たにコペンハーゲンに2基、オールブルクに1基、そしてバイレに1基の計4基を設置します。これらの増設は国家レベルでの水素物流ネットワークを構築するための大いなる一歩となります。
エア・リキードは、パートナーであるH2ロジック社のサポートを受け、4カ所の水素ステーションを2014年末までに運用開始する予定であり、それにより、500 km走行のための充填を5分間で可能にする燃料電池電気自動車の充填体制が全国的に整うことになります。
これらの水素ステーションは全て電解槽を備えることで、その場で水素を製造することを可能にしました。この先進技術が作り出す水素は、再生可能エネルギー資源由来のクリーンな電力を用いた完全にカーボンフリーな水素(二酸化炭素の排出がない水素)です。再生可能エネルギーによるクリーンエネルギーの使用は、2012年デンマーク政府が発表した計画の一環であり、この計画でデンマーク政府は、2050年までに再生可能エネルギーの100%使用を目指しています。
エア・リキードは全世界レベルで、水素エネルギー産業の創設に積極的に取り組んでおり、特に、ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、イギリス、スイス、アメリカ、韓国、及び日本にて水素充填ステーション建設を目的とした活動を進めてきました。2012年には、一般社会に向けの第一号水素ステーションをドイツ デュッセルドルフに開設しています。
持続可能なモビリティ社会の課題、すなわち温室効果ガス・都市部の大気汚染削減への解決策として、水素は環境保全に貢献するエネルギーです。水素エネルギーの物流インフラ建設は、燃料電池電気自動車の商業開発のための主要な課題の一つです。
イノベーションを担当するエア・リキード執行委員会メンバーフランソワ・ダルシーのコメント:
「デンマークでの水素充填ステーションネットワーク建設は将来のための重要な一歩です。一国全体を網羅するネットワークという意味では、今回の水素インフラネットワークはヨーロッパ初の試みです。この新規プロジェクトは、持続性あるモビリティ社会実現に歩みを進めるために水素テクノロジーを展開するエア・リキードの決意の証です。」
クリーンなエネルギーキャリアとしての水素 燃料電池内で、水素が大気中の酸素と結合し発電をします。そしてその際の副産物は水のみです。水素はあらゆるエネルギー源、主に天然ガスから作ることができますが、同様に再生可能エネルギー源からも生成可能です。水素は、クリーンなエネルギーや供給の信頼性を実現するソリューションの一つです。 Blue Hydrogen (ブルーハイドロジェン) 「Blue Hydrogen」のコンセプトとともに、エア・リキードは、エネルギーとしての用途に限定された水素製造におけるカーボン・フリーの段階的実現へと歩みを進めています。実際には、2020年までにカーボン・フリーな工程でエネルギーとしての水素の50%以上を製造するべくエア・リキードは取組を進めています。そのため以下の方法を複合的に活用しています。 北欧諸国におけるエア・リキード エア・リキードは500名以上の従業員とともにデンマーク、ノルウェー、フィンランド、及びスウェーデンに拠点を置いています。当社グループはこれら北欧諸国内の合計50サイトにて事業を展開し、多くの産業・医療業界にて5万社以上のお客様にサービスを提供しています。 H2ロジック (H2 Logic) H2ロジックは、デンマークの企業で、炭酸ガス排出のない燃料電池自動車及び水素ステーションを製造する大手メーカーの一つです。 |
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