*比較可能ベース:為替変動、天然ガス価格、アニオス社売却などを除く
**為替変動とアニオス社売却の影響を除く
2014年上半期業績に関するブノワ・ポチエ、エア・リキード会長兼CEOのコメント:
「当グループの上半期の業績は通年見通しに沿ったものとなりました。北中南米、アジア太平洋、新興国での成長、エレクトロニクス事業の伸張、新しいプラントの稼働が好材料となりました。南ヨーロッパにおける事業は未だ低調ですが、次第に落ち着き始めました。今期業績は為替変動がネガティブな方向に影響を受けました。コストを抑制し、常に効率を高めることで利益増と利益率向上を達成できました。当グループは中期的な成長を見据え、今後も市場トレンドに自らを適合させてまいります。
今期の投資決定案件は、当社が慎重に投資先を選んでいることをよく表しています。合計で26億ユーロにのぼる今後の投資予定案件は、イノベーション・技術開発の取り組みと合わせて、当グループの今後数年の成長に貢献します。こうした状況から、大きな環境悪化がなければ、2014年も通期純利益増を達成できるものと見込んでいます。」
2014年上半期のグループ総売上は7,506百万ユーロで、比較可能ベースでは対前年同期比+4.8%、公表ベースで-0.7%となりました。
ガス&サービスの売上は、6,807百万ユーロで対前年同期比+4.7%(比較可能ベース)、-1.1%(公表ベース)となりました。為替変動の影響は、引き続きマイナス(-4.2%)に作用しました。事業そのものへの影響はありません。
比較可能ベースで、発展途上国でのガス&サービス売上は、今期+13.9%と増加し、ガス&サービス全事業部門の売上もそれぞれ成長しました。
ラージインダストリー事業は+4.8%となり、新プラントの稼働、米国での石油精製向け水素需要の高まり、アントワープやロッテルダムでの化学セクターの好調、中国と米国での空気分離ガス需要が引き続き高いことなどがけん引しました。
工業事業も+3.5%と増加しました。新興国、とくに中国での高需要、日本での需要回復(比較可能ベースで売上増+9.6%)、ヘリウムと特殊材料ガスの売上増が貢献しました。
今期はエレクトロニクス事業も大きく成長し、+11.7%となりました。米国での機器・工事売上増、ボルテイックス社買収、米国とアジアでのALOHA製品の成功が要因です。
ヘルスケア事業は、欧州での薬価改定もありながら在宅医療市場が活況であること、発展途上国での成長、+12.8%の売上増を達成したシュルケ社の衛生製品、などにより+3.9%の売上増となりました。
エンジニアリング&テクノロジー事業の売上は比較可能ベースで+13.7%と増加しました。グループ内のものと第3者向けのものを合わせた受注状況は、当グループの投資選択性を表しています。
対売上営業利益率は若干改善し16.7%となりました。計152百万ユーロの効率改善がとくに貢献しました。税率が上がったのにも関わらず、純利益は755百万ユーロとなり為替変動とアニオス社売却の影響を除くと+5.0%、公表ベースでも+0.4%の増加となりました。純負債は、資本支出を厳格に管理することなどにより、6,797百万ユーロと2013年6月から若干減少しました。為替変動の影響を除くと、使用資本利益率(ROCE)は11%で、現在進行中の成長プロジェクトの伸びに合わせ、向上していきます。
公表ベース |
為替・天然ガス |
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グループ総売上 | 7,506 M€ | -0.7 % | +4.8 % |
うちガス&サービス売上 | 6,807 M€ | -1.1 % | +4.7 % |
営業利益 | 1,254 M€ | -0.2 % | +5.2 % |
純利益 | 755 M€ | +0.4 % | +5.0 % |
純負債(2014年6月末時点) | 6,797 M€ |
(単位:百万ユーロ)
2014年7月30日開催の取締役会においてフィリップ・デュブルル氏を、労使協議会による従業員代表者として迎えています。この会議において、2014年6月末までの6カ月間の業績についてレビューを実施しました。中期連結業績のレビューは、限定的な手続きでなされており、監査役から簡易的な報告書が発行される予定です。
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Actinaria展示会(パリ、フランス)
2014年11月21-22日
2014年業績
2015年2月17日
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